自動演奏装置の取外し カワイピアノKL-705 [ピアノ調律]
新潟の親戚のところに置いてあったピアノを
東京の自宅に移動したので調律と
中音で1ヶ所スティックがあるので修理を
とのご依頼でお伺いしました。
スティックは鍵盤小口と口棒の隙間が狭くなり
接触して起きていました。
カワイのアップライトでは
稀に見かける症状です。
口棒とのクリアランスを修正してあげて
スティックはすぐに解消しました。
古い自動演奏装置が後付けしてあって
この部材達が共鳴して雑音を出していました。
伺ってみると、まったく使用しないし
電源すらとっていないとの事でしたので
お客様と相談のうえ、取り外すことにしました。
サイボーグのようになってしまっているピアノ
この基盤等が共鳴し雑音の原因になってました
鍵盤下部にも変なバネが使われていて
いかにもタッチに影響がありそうです
筬をくり抜いてセンサーをおさめてあります
マランツのレコーダーが付いてました
カセットテープです
全て取り外して棚板がすっきりしました
取り外された自動演奏装置です
かなり重たいです
ペダル突上棒は、次回ラウドとソフトともに
普通の突上棒と差し替えれば
普通のピアノになります
この自動演奏装置は、かなりしっかり取付けてあったので
全て取り外すのに難儀しましたが
なんとか外し終えました
自動演奏装置が原因だった共鳴による雑音も解消され
鍵盤下のバネも無くなりましたので
タッチも普通のピアノに戻りました
いちばんのメリットは、邪魔な機械が無くなったことで
今後の調整作業の際、手が入れやすくなった事につきます
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渡辺ピアノ調律事務所
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