ピアノの寿命です。でもそれ本当? [ピアノ調律]
Castle(キャッスル)アップライトピアノ
調律 : A=440Hz
室温26℃ 湿度50%
ルーズピン修理 : 10本
ジャックフレンジ、バットフレンジセンターピン交換 : 各1本
年季の入ったピアノを使って居られる方の中には
調律師さんから「このピアノはもう寿命です」的な事を
言われた経験のある方も少なからずいるのではと思います。
(実際はちっとも寿命ではないケースもあるかと...)
チューニングピンのトルクが低下してしまい
調律でピンを締めてもすぐに戻ってしまう状態なんかになると
そのように言う方も居られます。
そういった症状を、ルーズピンと言い
俗に「ピンズル」「ズルピン」などとも言われます。
この症状は、ほとんど出先でも直ります。
このキャッスルも、チューニングピンのトルクが落ちている状態でした。
ケミカルに頼らずに、手間をかけきちんと修理してあげれば
元通りトルクを取り戻します。
ピアノは原則、修理可能な楽器ですから
もし何らかの不具合で悩んでいる方がいるなら
治らないなんて思わないで、修理してみましょう。
2本ペダルで年季のはいったこのキャッスル、なかなかどうして良い音色です。
オーナーもこのピアノの音色を気に入っています。