SSブログ

名器イースタインピアノの調律は... [ピアノ調律]

37年ぶりの調律でした...
↓低音にハンマースティックがいる。
eastein_piano01.jpg
昭和44年に出荷されたこのイースタインピアノ
(東京ピアノ工業株式会社、栃木県宇都宮市)は
納品されてから、たった2回調律されたあとは
37年間ひたすら、再び使ってもらえる日を待ち望んでいました。
このピアノのオーナーは、このイースタインというピアノが
大変素晴らしいピアノであるという事をご存知なかったようです。

お客様から、とにかく音階が乱れているのが気になるという事でしたので
(それはそうでしょう...)まずは調律を行います。
ピッチは40から50cent低下していましたので
下調律をしてから、再度本調律という2度上げコース。
チューニングピンのトルク落ちを心配していましたが
思いの外しっかりしていた為、2回の調律でひとまずはビシッと止まる。
長年に渡り放置されている間、ピアノが置かれていた環境は決して良い状態ではなかったようで
ほぼ全てのハンマーバットフレンジがスティックを起こしていました。
まともに調律出来ないほど、酷いハンマースティックを
治しながらの調律の為、作業にに時間が掛かります。
本当は、お預かり修理が望ましいですが
お客様の事情もあり、出先で進めていく格好です。
頻繁に使われる中音を中心に、今回は28本のセンターピンを交換。
引き続き次回以降の調律で、残りのスティックを順次治していく予定。
それ以外にも、長年の放置によりピアノ内部は
やるべき整調、整音、修理が山済みですが
調律にお伺いするたびに、ピアノが本来の音色を
取り戻していくであろう事は、容易に想像でき、今後の作業も楽しみです。
eastein_piano02.jpg
イースタインピアノ純正のキーカバーが、保存状態良く残っていました。

そういえば少し前に、ピアノ調律サイトのほうをリニューアルしました。
以前のは作ってから、8年ほど経っていて
その間に継ぎはぎだらけになってしまったので
思い切って1から作り直しました。
以前のも気に入っていましたが、今回のもまずまず良く出来たかなと思います。

nice!(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。