ピアノの調律@保育園｜ピアノの中は雪景色

世田谷区の某保育園のピアノの調律。

学校関係のピアノの調律は割と多くて

下は保育園や幼稚園から、高校、大学まで伺う。

この保育園のピアノは、最後に調律をしたのが

今から約15年前．．．

調律ヘロヘロの状態で、ご使用だったとのこと。

かなり状態が悪そうだったので

事前に下見にお伺いしたところ

某社のアップライトピアノではお約束の

バットフレンジコードの大半が切れていた。

この部分の修理の必要性をご説明差し上げたところ

お直しになるとのことだったので

一端アクションをお預かりし、全てのフレンジコードを張替え

修理完了後、あらためて調律にお伺いする格好となった。

事前に拝見していたので、分かっていたのだけど

このピアノ、埃が凄まじく堆積していて

オンシーズンのニセコのスキー場の如く

一面の銀世界だった。

さすがにこのままという訳にもいかないので

掃除機をお借りして内部清掃を行う。

午前中は、ほとんど掃除で終わってしまった。

掃除にかなり時間をとられてしまったので

急ぎ下調律を開始。調子よく作業をしていると

保育園の方がみえて、

「園児と同じものでよろしければ」と

お昼をお出し頂いた。

カワイイ食事だけど味は美味しい。

ありがたく頂きました。

下調律 + 本調律で、25〜50cent ほどピッチ上げ。

ピアノ自体は、ヤマハUXの製番200万台後半の為

さほど問題なく調律のほうもビシッととまる。

下見で伺った際に試弾した際、

ハンマーの状態が荒れていたので

フレンジコードの修理と一緒に、

ハンマーにとある処置をしておいたのだけど

整調の酷いところから調整を詰めていって

ひととおり作業を終え弾いてみたところ

上手い具合にピアノの良いところが出るようになった。

音やタッチには関係ないけど

時間のある時は、出来るだけ外装も綺麗に仕上げるようにしてる。

そうすることで、少しでもピアノを大切に扱うようになって欲しいし

ピアノを好きになってもらえれば。

なによりピアノが喜んでくれる気がして。

ふと気付くと、「猫」だ。

どういう訳かピアノを調律してると、良く猫がやってくる。

（好きだから嬉しいけど）

またたびを持ち歩いている訳ではないんだけど。

休憩したら？と促してくれているのかもしれない。

つい夢中で作業していると、休むことなく作業を続けてしまいがち。

猫、ありがとうございます。

タグ：猫 ネコ ねこ ピアノ調律