SSブログ

絶対に使わないでください|渡辺ピアノ調律事務所 [ピアノ調律]

shikke.jpg
いまだに写真のような水のたまる湿気取り(のようなもの)を
ピアノの中に置いているかたが居られますが
効果がないうえに、デメリットが多いので
すぐにピアノから取り出してください。
非推奨です。

塩化カルシウムが使われていて
たまっている水は塩化カルシウムを含んでいます。
塩化カルシウムというと、雪国ではおなじみの
融雪剤で、通称「塩をまく」のアレです。

過去に数件これの水が弦にかかり
かかった弦全てがボロボロに錆びて
断線したピアノを見ました。
フレームにかかると、フレームも錆びます。
塩水をかけてる訳ですから当然です。
もはやピアノにとって、この水は劇薬です...

多くの場合
これを置いたことを忘れて
そのままピアノを移動した時に
ピアノの中でこいつが倒れて
塩水がぶちまけられるケースが多いです。
直下型の大きな地震が来ても
倒れることがあるかもしれません。

水の溜まる湿気取り(のようなもの)を
ピアノの中に置いても
  • 効果は認められない
  • 万が一、溜まった水がピアノ内部に掛かると大惨事になる
このタイプをピアノの中に入れている方は
今すぐピアノから出してください。

どうしてもピアノの中に何か入れないと
気が済まない方は、ピアノ用の
シリカゲルがありますので、それを入れてください。
(もっとも、これもおまじない程度の効果しか期待出来ませんが)

湿気は部屋ごと管理して頂くのが
もっとも効果的です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
渡辺ピアノ調律事務所
〒154-0016 東京都世田谷区弦巻1-20-14
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

nice!(0) 
共通テーマ:音楽

FAQを更新|渡辺ピアノ調律事務所 [ピアノ調律]

key_up.jpg
子供の頃は平気だったのに、
大人になってからは冬場、手(特に指先)が
乾燥しがちの方も多いのではないでしょうか。

指先が乾燥していると、ピアノを弾くとき
指が鍵盤にグリップせずに滑ってしまい
特に黒鍵は白鍵より高い位置にあるのと
黒鍵そのものが細いことも相まって
指が滑り落ちてしまうことがあります。

ちょっとした事で幾分楽に弾けるようになりますので
サイトのほうにアップしておきました。
以下からどうぞ↓



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
渡辺ピアノ調律事務所
〒154-0016 東京都世田谷区弦巻1-20-14
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

nice!(0) 
共通テーマ:音楽

年末年始のお休みのお知らせ [ピアノ調律]

誠に勝手ながら
2012年12月30日(日)〜2013年1月6日(日)までを休業とさせて頂きます。
休業期間も「お申し込みフォーム」からピアノ調律・修理のご予約は受け付けておりますが、こちらからの返信は、1月7日(月)以降となる場合がございます。皆様にはご不便お掛けいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
nenmatsu2012_13.jpg


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

渡辺ピアノ調律事務所

154-0016 東京都世田谷区弦巻1-20-14

url : http://www.piano-tokyo.jp/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 


nice!(0) 

アップライトピアノ専用 吸音防音パネル [ピアノ調律]

株式会社ブイオーシーダイレクトさんが
新たにアップライトピアノ用の
吸音防音パネルを製品化されました。
bouon_panel.jpg

遮音性能は 35dB とのことです。
型番は PKP-120 で
特徴は、従来品とは違い繊維やスポンジ等の吸音素材を使わず
紙にガラス成分をコーティングした素材で
パネル内部が音を打ち消す構造(ハチの巣構造)となっていて
高音域を吸い過ぎずに違和感なく演奏出来るとのこと。

  • サイズ : 幅 1500mm 縦 1185mm 厚さ 115mm
  • 重量 : 約30kg

製品に関する詳細は以下からどうぞ↓

nice!(0) 
共通テーマ:音楽

その他のお客様の声を更新 [ピアノ調律]

その他のお客様の声」を更新しました。
ヤマハのグランドピアノ、C5Eの調律で
ピアニストのN様から頂き物。
n_g5e.jpg
N様いつもありがとうございます。

nice!(0) 
共通テーマ:音楽

ローゼンケーニッヒピアノの修理・調整 [ピアノ調律]

ローゼンケーニッヒピアノの修理・調整をしました。

rosen_k_piano2.jpg

 

↓詳細は以下からどうぞ↓

 

ローゼンケーニッヒピアノの修理・調整|渡辺ピアノ調律事務所


nice!(0) 
共通テーマ:音楽

ピアノとケミカル [ピアノ調律]

ピアノの内部には、適材適所で多数のケミカルが使われます。

用途は様々で、潤滑、防錆、雑音の防止などです。

古くからの定番として黒鉛が代表的ですが

昨今では、モダンなケミカルが使われることも多くなっています。

 

先日、ケミカルの輸入代理店の方が事務所に

新しいケミカルのサンプルを持ってきてくれました。

modern_lub.jpg

ピアノに使用される潤滑剤は

木やフェルトクロス等が多様されている事もあり

サラサラ系のものが重宝しますが

今回のものは粘度のあるタイプで

これは金属と金属の接点、

ペダル周りや、ピアノの椅子の稼動部などに

使用出来そうです。

そのうちテストしてみます。


nice!(0) 
共通テーマ:音楽

ペトロフピアノの調整 [ピアノ調律]

ペトロフピアノの調整を、サイトのほうにアップしました。

petrof_piano_blog.jpg

 

↓以下からどうぞ

 

PETROF ペトロフピアノの調整|渡辺ピアノ調律事務所


nice!(0) 
共通テーマ:音楽

バランスキーピン交換 [ピアノ調律]

ヤマハのアップライトピアノ U3H の調律で

次高音のバランスキーピン9本ひとかたまりが

酷く錆びていたので交換しました。

 

錆びたバランスピンを外します。

balancepin01.jpg

 

言わずもがな、右側が新しいバランスキーピンです。

balancepin02.jpg

 

新しいピンを打ち込みました。

balancepin03.jpg

この他に、中音ブラケット近辺で

同じように3本が錆びていたので

計12本のバランスピンを交換しました。

 

このような錆び方をする場合よくあるのが

一定期間ピアノをまったく使用しない時期があり

且つ湿気の多い場所に置いてあると

金属と木部が触っている箇所が極端に錆びていたりします。

鍵盤押えのネジも木と金属が触れ合っているので

錆び付いているものを見かけます。

木部が帯びた湿気を金属パーツが受けたり

密着している部分は湿気が溜まりやすく錆びやすいようです。

10年、20年まったくピアノを使用していなかったり

長年調律していなかったピアノの場合

そのまま使い始めると、正常な部分まで

痛めてしまう事がありますから

不具合は全て修理しておきたいところです。


nice!(0) 
共通テーマ:音楽

消音ピアノユニットの取り外し [ピアノ調律]

ベーニング(behning)ピアノ(アサヒピアノ)の調律に伺いました。

behning_piano.jpg

購入時に後付けの消音ピアノユニット(テクニクス製)を

取り付けてもらったそうなのですが

この販売店の消音ユニットの取付けが上手くなく

鍵盤のタッチがフニャフニャになっていました。

お客様もこの変なタッチに不満があるとのことでした。

 

その為、以下をご提案さしあげました。

 

  • 消音ユニットの取付けをきちんとやり直す
  • いっそのこと消音ユニットを取り外す

 

 

お客様曰く、現在は遅い時間に弾く事もないので

取り外して欲しいとの事でしたので

消音ユニットを取り外すことにしました。

 

現状の問題点の一つは

ダンパーの掛かりがあまりに遅過ぎることで

通常、打弦距離の 1/2 程でダンパーが掛かり始めるよう調整しますが

後付け消音ピアノユニットの消音バーの前後位置が

奥側(弦側)に寄り過ぎているために

ダンパーが動けるスペースがほとんど無くなってしまった為

仕方なくダンパースプーンの掛かりをぎりぎりまで遅くして

対処していたようです。

behning_spoon_before.jpg

これは本来は、アクションのブラケットを削り

消音バーをもっと手前に取り付けてあげると

この問題は解消されます。

 

問題のもう一つは

消音時のストッパーが手前に倒れ過ぎていて

これを回避するために、レットオフを10mm近くまで

極端に広くとってしまっている点で

これも腰抜けなタッチの原因となっていました。

behning_let_off_before.jpg

調整を詰めていけば、レットオフはこの半分くらいに

することが可能ですが、消音ユニットを外せば

理想の値で調整可能となります。

消音ユニットは消音バー(ストッパー)で

ハンマーシャンクを止める関係で

レットオフをどうしても広くとらなければならず

家庭のピアノでは、季節変化も考慮し

余裕を持ってレットオフを広げておかないと

ハンマーシャンクが折れることが懸念されますから

どうしてもレットオフが広くせざるを得ません。

レットオフは本来3mmから2mmくらいになります。

 

取り付けてあった後付けの消音ピアノユニットを外しました。

shouon_unit.jpg

一時代を築いたテクニクス製のユニットです。

現行のコルグの消音ユニットの前身になり

コルグのユニットより音は良いです。

取り外した消音ユニットは保管しておいて頂ければ

またユニットを使いたくなった時に再度取り付けが可能です。

 

消音ユニットの取り外しついでに

ピアノの裏側を掃除していたら

楽譜等が出てきました。

behning_back.jpg

 

消音ユニットを取り外し

本来のアコースティックピアノになったところで

レットオフを基準寸法に直していきます。

let_off_after.jpg

 

スプーンの掛かりもきちんと 1/2 に戻してやります。

spoon_after.jpg

 

併せて鍵盤のウェイト調整も見直しておきました。

behning_key_lead.jpg

 

消音ユニットの雑な取付で、おかしなタッチになっていた

ベーニングピアノですが、邪魔なユニットを取り外し

普通の調整に戻してあげるだけで

大分しっかりしたタッチのピアノになりました。

 

誤解する方がいるといけないので...

今回は消音ユニットを取り外しましたが

正しく取り付けた消音ユニットは

そこまでタッチに影響することはありませんので念のため。

 

このピアノはまだ気になる部分がいくつかあるので

次回以降、手を入れていく必要がありそうです。

鍵盤のバランスホールが広がり過ぎていて

弾くたびにバランスホール付近からカタカタと雑音が出ています。

behning_keyhole.jpg

次回、バランスホールを小さくするか

バランスキーピンをもう少し太いものに打ち替えてやると良さそうです。

 

それと2006年納品のピアノなのに

早くもバットスプリングがへたっていて

錆もみられました。

behning_spring.jpg

触ってみると、もともと付いているスプリングが

頼りなく弱々しいスプリングなので

これも順次交換してやると良さそうです。

ついでにフロントパンチングクロスを

もっと硬くしっかりしたものに交換してあげれば

よりしっかりしたタッチになりそうです。


nice!(0) 
共通テーマ:音楽

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。